20歳前後の時、私は自転車で八十八ヵ所めぐりをしたものですが、その時以来の四万十川との対面になりました。まだ上流部なのに、すでに大河の風格があります。四万十川の右岸(川の左右は下流向き)に沿って伸びる国道381号を、下流に向かって走り出します。昨日に引き続き清々しい快晴で、思わず鼻歌か出てしまうほど上機嫌で快走。すぐに「沈下橋」が現れ、この後なんども眼にすることがわかっていても、国道から逸れて近寄ってみます。
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増水した時も流されないように欄干がない沈下橋は、今も昔も四万十川のシンボルです。自転車で橋の上を往復してみると、十分に幅があるので落ちないことはわかっていても、なかなかスリルかあるものです。また、夏だったら落ちて濡れるのもいいかな、と思ってしまうほど川の流れは澄んでいます。このあたりの国道381号は2車線で路肩も広く、自転車でとても走りやすいのですが、四万十川の激しい蛇行にいつまでも付き合えないといった感じで、時おりトンネルで山を貫いています。そうした場所ではトンネルを避け、旧道を進むといっそう四万十川か近くに感じられ、あちこちに素朴な農村風景か待っていました。