いま日本は好況で、人件費も伸び建築費もアップしています。そうすると当然、新築マンションの価格がアップし、それに比べると以前に建てられた中古マンションの割安感が出てきます。そしてその中古マンションも、もう少し高くてもいいんじゃないかという心理が働き、新築マンションの価格に追いつくように中古マンションの価格がアップしていくのです。したがって、条件のよい中古マンションがあれば即買いでしょう。実際、昭和四七年の最初の分譲価格が一二〇〇万円だったあるマンションは、築一〇年のときが三二〇〇万円、そして、一七年たった現在では一億二〇〇〇万円にもなっています。実に七年で四倍にもなったわけです。こんな調子で上がられたのでは、サラリーマンがこつこつ貯めてもどうしようもない。こんな声が聞こえてきそうですが、落胆することはありません。いま日本はインフレ基調です。極端な言い方をすれば、借金をして財産を持っている人がトクをする時代です。金余りという体質が依然としてあるのにそこに鎮静剤を打ってもなんら効き目はあません。体質が変化しないのに一時的に注で抑えているようなものです。土地の値段を抑えたいなら土地を供給するようにしなくてはならないのに、国が「これ以上の値段で売ってはいけません」というように規制しては、誰も売らなくなってしまうでしょう。土地を持っている人の中にはお金持ちが多く、安くしてまで売る必要はないからです。売らないと需要だけがあふれ、土地の値段は逆に上がることになります。前にもいったように、いまは東欧諸国が世界中が日本に注目している状況です。そうすると日本にはさらにビジネスチャンスが増えてくるでしょう。そうすると企業が集まり、資金が集まり、土地の値段も上がるわけでよ。