現在では、英語でも日本語でも、全文データベースやインターネットの検索で、前後の言葉から切り離される以前の生きた言葉を観察することができる。英和辞典が不十分なら、まずは生きた言葉にあたってみるべきかもしれない。これは、ゴミの山のなかから宝物を探すような大変な作業である。それでも、英和辞典が不十分ならこの方法も試してみるべきしれない。英和辞典にかぎらず、辞書はいずれもさまざまな欠陥をかかえている。しかし、どれほど欠陥があっても、きわめて便利なものだという事実は変わらない。辞書には何代にもわたる先人の知恵が集められている。だから、辞書はおおいに活用する。ただし、信じ込まないことだ。辞書も人間が書いたものであり、絶対の権威ではありえない。間違いもあれば欠陥もある。翻訳の世界には、「辞書は引いても信じるな」という言葉がある。「たかが辞書、信じるは馬鹿、引かぬは大馬鹿」ともいう。