人びとにとっては、「爪こそ命」

2011.04.08

投手が爪の手入れをしないで投球をしていると、人差し指と中指のそれぞれ内側に向かい合わせに亀裂が走ってきます。二つの爪が大変折れやすい状態になるので、投手のなきどころといわれます。そのまま放っておくと、亀裂は痛みますし、二、三日で折れてしまいます。そのさい爪先の皮膚や爪床まで傷つけてしまうことになります。そこで爪を補強するためトップコートやリッジフイラー、ファイバーアップを塗っておきます。その他、絆創膏を巻いたり、瞬間接着剤などを使って固めているようです。このような処置を永年くり返していますと、爪そのものが弱くなりますから、指先に力が入らなくなり、投手生命が短くなるケースがあるという話もあります。野球選手のなかでも、投手は常にボールを強く握り、何度も投げつづけます。爪の形も変形してしまうようで、長くっづけている人の爪は、平爪が鈎型のように鋭角になってしまいます。私たちにとっては「たかが爪くらい」程度の関心しかありませんが、指先に力を必要とする職業の人びとにとっては、「爪こそ命」なのです。