塾に通うとひと□に言っても、子どもの成績・性格・やる気によって「良い塾」は違ってくる。子どものタイプ別「良い塾」を考えてみよう。一人で勉強できる最優秀な子ども向け「良い塾」こういった生徒は放っておいても大丈夫なので、どんな塾に通っても問題ない。時間割が少々タイトであろうが、テキストが難しかろうが宿題が多かろうが塾のやり方についてくることができる。望めるなら、思考の深みを高めてくれるようなレベルの高い授業をしてくれる講師のいる塾であればさらに学力の幅が広がるだろう。学校での勉強も普段から上位であることは言うまでもない。また模擬試験についても早くからマメに受ける必要もない。中学校受験で志望校が固まるのは六年生になってからである場合が多いので、模擬試験についても四年生・五年生段階では受験者数が多いものをたまに受ける程度でいいだろう。逆に、こういった放っておいても勉強ができてしまう子どもの問題も皆無とは言えない。塾選びについては何の問題もないし、中学についても上位校に入学を果たすことができるだろう。中学、高校と優秀な成績で難関大学へも軽々と合格してしまう可能性が非常に高い。ただ、こういった「勉強好き」の問題は、点取りがゲーム感覚で楽しめてしまうことで成績を上げていくことそのものが目的化してしまい、学生生活を終えた後の長い人生についての想像力に欠けてしまうことが少なからずあることだ。人もうらやむ難関大学を卒業していても進路がきちんと決められない「秀才」が少なくないということだ。大学までは偏差値で区切られた、より上位の学校を目指して行けばいい。より難関を狙い、合格を果たしていくことで目的は達成される。しかし、就職あるいは研究者の道を選ぶかなど本当に本人の意思が求められるところで方向性が見出せない層が少なからずいる。職場でよく見る「高学歴だが使えない人」と呼ばれるような大人にしないためには、親は「勉強は良い点を取ることが目的ではない。学んだことをどんなふうに後の人生に役立てていきたいか、役立てていくべきか」といったことを考える機会も与えてあげるようなゆとりも持ちたい。
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